新型コロナウイルス

ワクチン接種率の差は、世界の安定性を脅かしている=IMF

国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は、新型コロナウイルスワクチン接種率の各国間の差について、世界の安定性を脅かしているとの考えを示した。
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ゲオルギエバ専務理事は「パリ平和フォーラム」で演説し、米経済の成長率は今年、ワクチン接種と回復力の高まりによって1980年代以降で最も高い7%になる可能性があると指摘し、「これは米国人にとっては良いニュースであり、(米国の成長による)経済的影響は世界の他の地域にも広がるだろう。しかし同時に、ワクチン接種には二面性があり、多くの国、ましてや途上国のほとんどがワクチン接種で遅れをとっており、これが、これらの国の経済回復を遅らせている」と述べた。

ゲオルギエバ氏によると、このような差が続いた場合、先進国は1〜2年で金融政策を正常化できるが、途上国は成長できず、ドル建て債務の返済が難しくなる可能性がある。同氏は「これは成長の一体性、世界の安定と安全にとって危険だ」と指摘した。

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