ジャーナリストのビアンカ・ノグラディ氏は、この製薬はアデノウイルスに対するワクチンである点に注目した。言い換えれば、こうしたワクチンは、人間の細胞でSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の遺伝子コードの供給メカニズムとして設計されたアデノウイルスを使用しているという。同時に、記事の筆者は、「スプートニクV」がアストラゼネカ社やジョンソン・アンド・ジョンソン社といった同様の製薬と異なる点として、さまざまなアデノウイルスを使用していることを強調した。
スコルコボ・イノベーションセンターのバイオテクノロジー研究者ドミトリー・クリシャ氏によれば、2種類のアデノウイルスには宿主細胞に遺伝子情報を導入する異なる方法があるという。専門家は、このことがウイルスの遺伝子情報提供の成功確率を高めることになると指摘する。
執筆者であるノグラディ氏は、「スプートニクV」は世界ではじめて登録された新型コロナ用ワクチンであると指摘。同製薬は世界60ヵ国超で承認されている。一方で同ワクチンはまだ世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)の承認を得ていない。
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