遠征は9月半ばまで続けられる。この期間に同船は1万5000マイルを航行し、一連の科学研究を実施する。北極海では環境保全や気候変動に関連した研究作業が実施される。
前回の砕氷船「雪竜2号」の北極遠征は、航海日数が75日におよび、2020年9月に終了している。その際、中国の専門家らは、はじめて北極海の氷の下の海底18.65メートルで堆積岩のサンプルを収集するのに成功している。
2018年9月に進水した同船は排水量が1万3900トン以上あり、体長は122.5メートルに達する。また、最大喫水は7.85メートルとなる。砕氷船は船上に最大4500トンの貨物を積むことができ、最高移動速度は、技術使用によれば約15ノットとさえる。
同船は、船尾や船首で厚さ最大1.5メートルの氷を粉砕することができるよう設計されており、粉砕しながら2から3ノットの速度で移動することができる。同船は最大2万海里の航続距離を有し、60日間海上で自律的に滞在しつづけることができる。
以前、砕氷船「雪竜2号」は南極海への遠征に2回成功し、そのうち最後の航海は今年5月に終了している。