ベゾス氏は自社ブルーオリジンの開発製造した宇宙船に乗りこみ、人生初のサブオービタル宇宙旅行へと出発した。
ロケットはベゾス氏がテキサス州に所有する牧場に設置された「ラウンチ・サイト」から打上げられた。ベゾス氏は今回、自分の弟のマーク氏、82歳の飛行士のウェリー・ファンク氏、オランダ出身の18歳のオリバー・デメンさんと共に宇宙船に乗り込んだ。
ベゾス氏は地球への帰還後、乗組員全員に加え、アマゾン社のクライアントに対し、「彼らがこの代金を支払ってくれた」と感謝の意を表した。これに対し、デブラシオ市長は着陸後にベゾス氏がカウボーイハット姿でカプセルから出てきた映像を投稿した中で、「本物の宇宙飛行士は税金を払っている」とコメントした。
一部のツイッター・ユーザーはこれに対し、市長に猛烈な批判を行った。そうした中では、「本物の市長は自分の町で起こっていることに頭を悩ませるものだ」と指摘した。
米国の非営利報道機関「プロパブリカ(ProPublica)」は米国の内国歳入庁(IRS)の機密データを入手し、最も裕福な米国人数千人の15年以上にわたる納税記録を分析し、25人の億万長者について、本来支払うべき所得税よりもはるかに少ない金額しか支払っていなかったとの結論に達した。ベゾス氏の資産は2014~2018年にかけて990億ドル増加したが、所得税の支払いは9億7300万ドル未満で、実質的な所得税率はわずか0.98%だった。またベゾス氏は2007年、「連邦所得税を1セントも支払わなかった」という。