ヌ-ランド国務次官補は、ドイツは米国との「ノルドストリーム2」についての合意の枠内で、ロシアがエネルギーを欧州諸国に対抗する武器として使用した場合、対露制裁を求めることを義務付けられると述べている。
ヌ-ランド国務次官補はまた、合意はその公表の前に一連の議員によるバイデン米大統領府への痛烈な批判を呼んだものの、「ウクライナのロシア産ガスへの依存度を低める」ことを目的としていると補足している。
「ノードストリーム2」
「ノードストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建
設完了予定だった。本プロジェクト実施に反対しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。ロシア側はこれまで何度も「ノードストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであり、ウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと説明を繰り返してきた。
米国は2019年12月、ガスパイプラインに対する制裁を発動。ロシアはノルドストリーム2はロシアにもEUにも互恵的な商業的なプロジェクトである以上、これを政治的なコンテキストで扱わぬよう再三にわたって呼び掛けている。
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