チリのジャーナリストの質問はマスク着用の影響でよく聞き取れなかったため、メドベージェフは聞き返した。そしてチリのジャーナリストは、次のように質問した。
「ロシア人たちは今大会で詐欺師の烙印を押されている。あなたはこれをどのように認識していますか?」
メドベージェフはこの質問にかっとなり、「私は人生で初めてインタビューの質問に答えない。人生で初めてだ!あなたは自分の質問を恥じるべきだ」と述べた。
メドベージェフはその後、国際テニス連盟(ITF)に「私はこの人物をミックスゾーンで二度と見たくない。私の人生で今後決して(見たくない)。私は彼の質問には答えたくない。おそらく皆さん(ITF)は、彼がオリンピックの場にいないようにするために配慮するべきだ」と訴えた。
その後、ロシアのジャーナリストの1人は、このチリのジャーナリストについて、連れ出されたと伝えた。なお、チリのジャーナリスト本人は、メドベージェフが「質問を誤解した可能性がある」と考えているという。
ロシア・テニス連盟のシャミル・タルピシェフ会長は、ロシアのテニス選手たちに対し、挑発的な質問には反応しないようアドバイスした。
東京オリンピックは28日、テニス男子シングルス3回戦を行い、大会第2シードのロシアのメドベージェフが、第15シードのイタリアのファビオ・フォニーニを6-2、3-6、2-6で下し、準々決勝進出を決めた。試合中、メドベージェフは暑さに苦しみ、理学療法士を2度呼んだ。