東京五輪 表彰式で初の抗議行動 米砲丸投げ選手、「抑圧された人々」へ連帯示す

東京五輪の女子陸上砲丸投げの決勝で1日、銀メダルを獲得した米国のレーベン・サウンダース選手が、表彰式で「抑圧された人々」への連帯を示す抗議行動を行った。今大会での表彰式では初とみられる抗議行動で、現在、国際オリンピック委員会(IOC)が調査している。日本のメディアが報じた。
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NHKの報道によれば、サウンダース選手は1日、表彰式で表彰台に上がり、首にメダルをかけた後に行われた写真撮影の際、頭上で両手を交差させ「X」の形を表すポーズをとった

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またAP通信によると、同選手はこのポーズを「抑圧されたすべての人々が出会う交差点」であると説明し、こうした人々の連帯を示す抗議行動をしたという。

同選手はサウスカロナイナ州出身の黒人選手。これまでに同性愛やうつ病を公表していた

オリンピック憲章では、人種差別などへの抗議行動や政治的、宗教的などのパフォーマンスを禁止事項としていたが、選手やIOCアスリート委員会からの要望を受け、今大会では記者会見やインタビューのほか、試合前の競技会場や選手紹介の場面では一部可能とするよう、憲章が緩和されていた。

一方、表彰式では現在も禁止事項となっているため、IOCの観点からは今回のパフォーマンスは憲章に違反するおそれがあるという。

IOCのマーク・アダムス広報部長は2日の記者会見で「米国オリンピック委員会や世界陸連と連絡をとっている」と述べ、処分については「全容を確認してから判断したい」と調査を進めていることを明らかにした。

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