記事の執筆者は、中国は建国以来、旧ソ連とロシアから地対空システムを調達し、それらが中国の防空システムで重要な地位を占めていると指摘した。近年では中国は独自のミサイルシステムを開発しているが、今のところロシア製には及んでおらず、S-400は今後しばらくは効果的といえる。
報道によれば、S-500は地対空システムHQ-9BやHQ-22、HQ-19といった中国の全開発の上をいき、これらはロシアの新システムとは比較にならないという。
記事では、S-500の輸出版がリリースされるなら、中国当局はこのシステムの調達を真剣に検討する価値があると強調する。
S−500は次世代地対空ミサイルシステム。ミサイル防衛性能を高めた遠距離高高度撃墜汎用システムで、弾道ミサイルに加え、空中の標的や巡航ミサイルを撃墜可能。射程距離は半径600キロ。秒速7キロで進む超音速の弾道標的を最大10発同時に発見し、撃墜できる。性能は現在配備中のS−400や、米国の陸上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」(PAC3)を圧倒的に上回る。
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