中国、カナダ人の死刑判決を維持 麻薬密輸罪で

中国遼寧省の高級人民法院(高等裁判所に相当)は10日、麻薬密輸罪に問われたカナダ人のロバート・シェレンバーグ被告に対する死刑判決を維持した。NHKなど日本の各メディアが報じた。
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麻薬密輸罪に問われたのはロバート・シェレンバーグ被告。被告は2014年に逮捕され、2018年11月に懲役15年の判決が言い渡された。

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しかしカナダ当局が2018年12月、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の身柄を拘束した約1か月後の2019年1月、1審・大連市中級人民法院(地裁)が死刑判決を言い渡していた。被告はこの判決を不服として上訴していた。

2審・遼寧省高級人民法院は10日、裁判で「1審の事実認定は明確で証拠は十分だ」などとして上訴を棄却。1審の死刑判決を維持する判決を言い渡した

これについてカナダのマルク・ガルノー外相は同日、裁判所の決定を強く非難。寛大な措置を求めたうえで、中国側と対話を続けていくとする声明を発表した。

カナダでは、孟CFOの身柄の米国への引き渡しを判断する最終審理が8月4日に開始されており、中国側は孟CFOを無条件で釈放するようカナダ側に外交圧力をかけるねらいもあるとみられている。

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