「ナショナル・インタレスト」誌の評論家、マイケル・ペック氏は、この「ロボット化的カチューシャ自走式多連装ロケット砲多連装ロケット砲」の可能性と、新たな多連装ロケット砲の開発者たちが直面しうる問題について評価した。ペック氏は、「ロボットカチューシャ」には、敵の砲撃の中で障害物を回避しながら、車列を乱すことなく、その一部として素早く移動するのを可能にするためには、無人トラックが必要となると指摘している。
これを実現するために「ロボットカチューシャ」に求められるのは、複雑な人工知能システムである。というのも、ロボット化的自走式多連装ロケット砲は、自らの位置と敵の位置を正確に特定しなければならないからである。一方で、砲撃そのものは人間の指示に基づいて行われる必要がある。つまり、「ロボットカチューシャ」との間で途切れることのない確実な通信を維持することがきわめて重要だとペック氏は指摘している。
ロシア軍の発表によれば、このロボット化的自走式多連装ロケット砲の製造に必要な要素は、現在すでに、「タルナード」など、ロシアの多連装ロケットランチャー(多連装ロケットランチャー)で使用されているという。たとえば、発射装置に搭載した独自の測位衛星システム「グロナス」とコンピュータ化した新たな弾道計算を用いた新型射撃統制システムもその一つであるが、これは人間が関与することなく、発射装置に自動で目標に砲撃させることを可能にするものである。
「ナショナル・インタレスト」が、極超音速ミサイルを搭載したロシアの潜水艦は、黒海地域におけるNATO(北大西洋条約機構)の東欧の同盟国にとって深刻な脅威だと報じたというニュースは、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。