同紙によると、これまで英国では昆虫を原材料とした料理は高級レストランでしか提供されなかったが、現在はバッタ、コオロギ、ミールワームは、プロテインカクテルからケーキまで、色々な料理に簡単に使える粉末材料の形で見かけることが多くなった。専門家は、あと何年かすれば英国中の住民が喜んで昆虫を食生活に取り入れるようになると予想している。サンデー・タイムズはこのような未来には明らかにメリットがあるとしている。昆虫はビタミンやミネラル、タンパク質や良性脂肪が豊富で、しかも繁殖に必要な土地や水はわずか。そのため昆虫は「環境に優しい食料源」という論調だ。
タイ、メキシコ、中央アフリカではかなり以前から慣れ親しんだ食材を、英国人はようやく取り入れ始めたことになる。昆虫食材を扱う業者は積極的に普及に取組み、「環境に優しい食材」を使った料理教室を無料で主催している。教室の参加者の中には自宅で繁殖を始めたり、すでに日常モードで朝食にコオロギを食する人も出てきているという。
それでも、英国民は昆虫を丸ごと、つまりそのままの形ではなく、粉末材料として利用するのが一般的になるだろうと専門家は考えている。調査会社Meticulous Researchによると、英国の家畜・人を対象とした食用昆虫市場は毎年24%成長し、2030年までに57億5千万ポンド(約8777億円)に達すると予測されている。
フランスも英国に後れをとっていない。スプートニク通信ではこれより前、仏パリのレストランで、コオロギやミミズ、ミールワームなどを使った美しいサラダや昆虫料理を提供し始めたことを取り上げた。
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