東京オリンピックから学んだ重要な教訓とは?
小池知事はこの質問に対し、オリンピックを安全安心なものとするために行った「3つの徹底」について語った。
小池氏:「今回の2020東京大会はコロナ下で行われ、世界のアスリートと大会関係者の皆さんは様々な検査とワクチンを受けたりしながら東京にお越し下さいました。その上で、大会の会場で3つの徹底を行っております。そもそも来日される方々の人数を絞っていただいた、これを徹底して、また行動や健康の管理を徹底していただきました。医療体制の見直しの徹底ということもありました。この3つの徹底を行った結果として大会は安全安心なものになったかと思います。アスリートや大会の皆さんはプレイブックに沿って行動と健康の管理を徹底していただいて、ルールを本当に守っていただいたんです。その上で素晴らしいパフォーマンスをそれぞれ競い合っていただきました。関係された皆さん、ご協力に改めて感謝申し上げたいと思います。」
パラリンピックを安全に開催するためにどのような対策が取られるのか?
今月24日に開幕するパラリンピックでは、悪化する感染状況や懸案の厳しい暑さなどが最も深刻な問題となっている。このような状況の中で、どのような対策が具体的に講じられるのだろうか?この「スプートニク」の質問に、小池知事は次のように答えた。
「多様性こそが新たな価値を生み出す原動力」
小池氏は、東京都はパラリンピックに向けてバリアフリー化も進めてきたと語った。
小池氏:「この大会に向けまして、道路や鉄道の駅、それから宿泊施設などのバリアフリー化も進めてまいりました。アクセシビリティに配慮した会場の整理や歩道の段差解消、そしてホームドアの設置などがその例です。東京都の高齢者率ですが、ちなみに23%で、高齢者障害を持っておられる方々にとりましても住みやすい街というのはまさに誰にとっても快適に過ごせる街だと言えると思います。東京には多様なバックグラウンドを持った方々が働き、そしてまた暮らしておられます。この多様性こそが新たな価値を生み出す原動力となってきます。」
また小池氏は「パラリンピアンの素晴らしい努力などを見ることが子ども達にとって大きな感動や障害者に対する感覚を育成をしていく」との期待を表した。
「全ての22の競技を自分自身体験しました」
小池氏は、東京パラリンピックで実施される22競技すべてを自身で体験したと語った。
小池氏:「パラスポーツの魅力を皆さんに理解していただくため、様々な取り組みを行ってまいりました。チームビヨンド、こちらはパラスポーツを応援する人を増やすプロジェクトです。これまでに135万人、367団体、企業とか組織、色々なメンバーが集まって頂いています。一方で、ノーリミッツチャレンジ、こちらは皆さんに実際にパラリンピック競技を体験していただくもので、私自身も東京2020パラリンピックで実施されます、すべての22の競技これを自分自身体験しました。特にボッチャの魅力に目を開いたところであります。」
東京パラリンピックは8月24日から9月5日まで開催される。東京オリンピックと同じく、無観客開催となる。