先にトランプ元大統領は、アフガニスタン政府軍に米軍が供給してきたヘリ「ブラックホーク」をロシアが今後研究すると発言していた。
トランプ氏は米軍が国外退避時に軍事兵器を回収、または破壊しなかったことでジョー・バイデン氏を痛烈に批判した。トランプ氏はニュースマックスTVの取材に応じた中で次のように発言した。
彼ら(タリバン)は世界的にも最新技術が使われたヘリ「ブラックホーク」と戦車を手にした。それをロシアは入手して分析し、コピーするだろう。そして中国もコピーするだろう。
その上でロシアと中国がそうした模造品を米国の敵国に供給するとの憶測を示した。
米国政府はアフガニスタン政府軍に20年間に渡って供給してきた兵器の大半がタリバンの手に渡ったと指摘している。
この点についてトランプ氏は憤りを露わにし、当初の計画では軍事基地を爆破するか、あるいは兵器を国外に搬送することになっていたと指摘し、予定外の行動を取った現政権を批判した。
また、アラブ首長国連邦(UAE)に脱出したアシュラフ・ガニー大統領を「詐欺師」と呼んだ。
彼は詐欺師だ。そして大量の金を持ち出したに違いない。彼はリーダーではないと言っていたし、最後の兵(駐留米兵)が退避するよりも前に逃げ出すだろうと言っていたが、まさにその通りになった。
タリバンは政府軍への攻勢を強め、アフガニスタン情勢は直近の数週間で急激に悪化した。首都カブールから北東部にあるパンジシール州のみが現時点でタリバンの手に落ちていない。
タリバンは首都に侵攻し、大統領府を制圧した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は「大量殺戮阻止」を目的に祖国を離れた。
タリバンの指導者は8月16日に戦争終結を宣言し、国家統治に関する形態を近く公表するとした。現時点でアフガニスタンでは全ての国境がタリバンの管理下に入っている。
外国人スタッフや外国使節団に協力していたアフガニスタン人は首都の空港から国外退避を進めている。この空港は、米軍及び北大西洋条約機構(NATO)の部隊が防衛している。
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