日本 アフガニスタンに輸送機を派遣へ 日本人・現地スタッフ退避で

日本政府は、アフガニスタンに残る自国民や日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフらの退避を実施するため、自衛隊機をアフガニスタンに派遣する方針を固めた。加藤勝信官房長官が23日、記者会見で明らかにした。
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加藤氏によると、23日の夕方、自衛隊輸送機1機がアフガニスタンに向けて出発する。これは、日本政府が23日朝に開催した国家安全保障会議で正式決定されたという。自衛隊機で国外に退避するのは、アフガニスタンにいる日本国民とその家族の他、日本大使館やJICAで働いていた現地スタッフ。

自衛隊法に基づき、岸信夫防衛相が輸送機の派遣を承認した。アフガニスタンに派遣されるのは、C-130輸送機2機と、C-2輸送機1機の予定。NHKによると、日本人とアフガニスタン人の国外退避の対象者数は500人を超える。

これよりも前、日本はカブールの日本大使館を一時閉館した。大使館の日本人職員はすでにドバイに退避し、トルコのイスタンブールで業務を続けている。


タリバンは政府軍への攻勢を強め、アフガニスタン情勢は直近の数週間で急激に悪化した。

タリバンは首都に侵攻し、大統領府を制圧した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は「大量殺戮阻止」を目的に祖国を離れた。

タリバンの指導者は8月16日に戦争終結を宣言し、国家統治に関する形態を近く公表するとした。現時点でアフガニスタンでは全ての国境がタリバンの管理下に入っている。

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