米国ではアフガニスタン情勢を巡る政府の決定について批判が相次いでおり、この点について記者から質問を受けた中でバイデン氏はこのようにコメントした。
私の仕事は他の誰もができない、あるいはしないであろう決定を下すことである。私はそれを行った。私は若い男女をさらに戦争に送らない決定を下したが、これは絶対に正しいと確信している。
なおバイデン大統領はアフガニスタンで犠牲になった米兵の数について質問を受けてコメントした際に、メモ書きをチェックせずには答えられないなど、失態を見せた。バイデン大統領はジャケットの内ポケットからメモ書きを取り出し、犠牲者数を読み上げた。
バイデン氏によると、アフガニスタンでは2448人の米兵が死亡したほか、2万722人が負傷した。これらのデータをもとにバイデン氏はアフガニスタンからの撤退を決定した判断の正しさを改めて主張した。
タリバンは政府軍への攻勢を強め、アフガニスタン情勢は直近の数週間で急激に悪化した。
タリバンは首都に侵攻し、大統領府を制圧した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は「大量殺戮阻止」を目的に祖国を離れた。
タリバンの指導者は8月16日に戦争終結を宣言し、国家統治に関する形態を近く公表するとした。現時点でアフガニスタンでは全ての国境がタリバンの管理下に入っている。
外国人スタッフや外国使節団に協力していたアフガニスタン人は首都の空港から国外退避を進めている。この空港は、米軍及び北大西洋条約機構(NATO)の部隊が防衛している。
関連ニュース