CNNは、「自らが招いた憂慮すべき人口動態の危機に直面し、中国当局はより多くの子どもを出産するよう夫婦に呼びかけを始めた。1つだけ問題なのは、この考えはあまり女性には魅力がないということだ」と指摘した。報道によれば、中国共産党の新たな人口動態政策は、中国のSNS上で広範な懐疑論と批判を呼び起こした。それは、3人の子どもの養育はあまりに出費がかかり、中国の多くのカップルにとっては現実的ではなかったためだ。彼らの多くはすでに賃金凍結や少ない雇用機会、過酷な仕事に直面している。
CNNによれば、キャリアを形成したいと考える中国の若い女性は、結婚と母親になることに希望を失っている。彼女らには仕事と育児の両立は非常に困難といえる。家庭では伝統的に彼女らが家事と育児の大部分を担っており、また、職場では彼女らは固定的なジェンダー不平等に直面している。この間の「Human Rights Watch」の報告では、一連の企業では女性に出産
休暇の取得で順番待ちするよう命じており、もし彼女たちが期間前に妊娠すると、解雇または罰せられる可能性があるとCNNは報じている。
今日、中国の人口動態は憂慮すべき状況にある。140億人が暮らす世界でもっとも人口の多い国では、わずか40年で1人の女性の出生率が5人から2人未満に減少した。CNNによれば、これは、差し迫った人口動態の危機に直面している日本や韓国と同じように、世界でもっとも低い指数の1つとなっている。CNNは、「長い間職場で権利のために闘い、現在は比較的自立した生活を送っている中国の女性にとって、新たに子どもを持つということは多大な犠牲を払うことになる。そして、ベビーブームを刺激するには、法律の単純な改正以上のものが必要だ」と強調する。
以前、通信社「スプートニク」は、中国当局は、新しい政策への移行、つまり「1家族3子」が出生率の増加の推進力になることを強く望んでいたと報じている。
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