大野さんがこうした作品を制作するようになったのは大学時代。授業の課題で段ボールを使った作品を作ったことがきっかけになった。
その後も大野さんは段ボールアートを制作し続けた結果、その精巧さが人気を獲得。今では日本国内外で展示会が開かれているほか、中には10万円から最大150万円で販売される作品もある。
「自分の家に飾りたいと思うものを作っている」という大野さんのアトリエにはこれまでに作り上げてきた作品がずらりと並ぶ。これらの作品には正確な設計図はなく、厚紙に描いた大まかなスケッチから作り上げるという。
大野さんは自身の作品について「プラスチックではなくダンボールやリサイクル材料で作られた私の作品を見て、こういう人たちがリサイクルに携わっているんだと気づいてもらえたら嬉しい」と語っている。