調査には、スウェーデンとイタリアでコロナウイルスに特有の症状で発症し、軽症から重症までさまざまな形で進行した患者136人の188件の血液検査が使用された。誤差を少なくするための対照試料としては、コロナウイルスのPCR検査で陰性が確認された108名の患者の血漿が用いられた。
研究者らはさらに比較のために、ワクチンを接種した人の血漿中に特有のIgG抗体のレベルを評価した。その結果、1回目のワクチン投与から14~35日後の抗体価は、感染から6カ月が経過した回復者の抗体価に類似し、2回目の投与後は、感染から回復したばかりの人の最大の自然免疫応答と一致することがわかった。
研究者らはSARS-CoV-2の主要株のほかにベータ、ガンマ、デルタの各変異株に対する抗体の有効性を感染後最長で15カ月まで調べたところ、これら変異株に対しても、程度の差はあるものの、中和抗体活性が維持されていることがわかった。
関連ニュース