洞窟を探索したオーストリア科学アカデミーの氷河学者アンドレア・フィッシャー氏によれば、洞窟内で暖かい空気と雪解け水が氷に接触することで、ヤムタールフェルナー氷河は内部から浸食が進んでいるという。またフィッシャー氏は、ヤムタールフェルナー氷河の融解スピードは予想以上で、氷河を救うにはすでに手遅れの段階にあると指摘。数千年かけて積み上げられた東アルプスの氷河は、今後数十年で完全に消滅する可能性がある。