プーチン大統領が岸田首相を「実に経験豊かな人物」と評価、平和条約締結に向けた交渉の前進に期待を示す

国際クラブ「ヴァルダイ会議」で演説を行ったロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、岸田文雄首相について言及した中で、両国関係の資料に精通し、「実に経験豊かな人物」と評価し、平和条約締結に向けてあらゆる問題の調停を最終的に実現したい考えを示した。
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プーチン大統領は演説の中で、岸田首相について次のように発言した。
皆さんもご存知の通り、つい最近の10月7日、私は日本の新しい首相と電話で会談しました。彼は実に経験豊かな人物で、二国間関係の資料に精通しているほか、国際情勢に取り組んだ経歴を持ち、 そして周知の通り、政治的な意味において安倍元首相にかなり近い人物であることから、ロシアとの相互関係構築に向けた日本の立場には継承性が確認できるものと思います。
また、日本では首相の交代が頻繁に起こるとしつつも、2国間関係の利益は依然として変わらないとし、平和条約締結を含め、あらゆる問題の調停を最終的に実現したい考えを示した。
日本とロシアの国民の利益は依然として変わらず、その土台には平和条約締結を含む関係の調停、最終的な調停に向けた意思があります。日本の政治情勢では人物の交代があるものの、我々はこれを目指します。
そのほか、「ヴァルダイ会議」でプーチン大統領は国内における新型コロナウイルスの感染拡大状況や、ウクライナ情勢、アフガニスタン情勢、コーカサス情勢、クリーン・エネルギーへの転換、欧州への天然ガス供給に関する計画、環境保護に向けたロシアの取り組みについても言及した。
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