ヴァンダービルト大学の専門家らは、8万6000人超のPCR検査データを分析した。検査は米国の南東部で2020年3月から8月にかけて実施された。PCR検査を受けた人が陽性となる確率は、日中の14時に受けた人の方が深夜よりも1.7倍高いことが明らかとなった。研究結果は、日中に体内でウイルスが活性化するという研究者らの仮説を証明している。
作業の過程で研究者らは、ウイルスの分離、つまり感染細胞による血液と粘液へのウイルス粒子の放出も日中の方がより激しいことを発見した。また、専門家らは、ウイルス量(体内のウイルス粒子の量)は、20時以降に低下することを明らかにした。この時刻を過ぎた後に検査を受けた人は、偽陰性の割合が高くなると研究者らは強調する。
ヴァンダービルト大学生物科学部のカール・ジョンソン教授は、「最適時間に新型コロナ検査を実施することで精度が高まり、感染しているにも関わらず無症状であるために見落とされている可能性がある人を正確に診断することに役立つ」と考えている。
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