先にアルトゥニャン・コーチは参加資格を剥奪されたことが報じられていた。大会委員会のメンバーによると、「スケートカナダ」は新型コロナウイルス対策の厳しいガイドラインに従って実行されており、ホテル、交通機関、会場にアクセスできるのはバブル方式を遵守するコーチと選手にのみ限られている。一方、アルトゥニャン・コーチは誤って「バブル」を出てしまったため、大会に戻ることができなくなったという。
大会組織委員会のアマンダ・スペロニ氏は取材の中で、次のように発言した。
この状況を我々は遺憾に思い、避けるべく努力をしたものの、「バブル」から出てしまったため、もう戻ることは出来ない。さもなければプロトコルの一体性が危機にさらされる。
コーチ離脱のトラブルがあったにもかかわらず、チェン選手はフリースケーティングで安定した演技を見せ、男子シングルで金メダルを獲得した。
アルトゥニャン・コーチは「スケートカナダ」会場内で標識通りに移動していたところ、標識に誤りがあったことから「バブル」を出てしまったという。その後、会場内の標識は修正されたものの、コーチの参加資格剥奪は撤回されなかった。この事態を受け、アルトゥニャン・コーチは大会組織委員会の責任を追及する姿勢を示している。
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