同センターは、日本全国のがんを診療する医療機関32施設で、10年生存率は約12万600人、5年生存率は約15万1600人の患者情報を集計。10年生存率は、2000年から2003年の54.2%と比べて4.7ポイント増加した。
がんの種類別で生存率が最も高かったのは前立腺がんの99.2%。次いで乳がん(87.5%)、甲状腺がん(86.8%)、子宮体がん(82.3%)など。最も低かったのはすい臓がんの6.6%だが、前回の調査より0.4ポイント改善した。
10年生存率が向上していることについて、データを集計した群馬県衛生環境研究所の猿木信裕所長は「治療法の進歩が背景にある」と指摘。また、「がんは治る病気で、ともに生きることができる病気になりつつあると言える」と述べた。
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