ミツタキス氏は「各国の歴史、遺産、アイデンティティを尊重することを前提とした文化間の対話がなければ、国家間の対話はあり得ない。私の意見では、国のアイデンティティと密接に関連している象徴的なモニュメントは、この国に属するべきである」とし、パルテノン神殿の彫刻は現代ギリシャ人やその祖先の間で最もシンボリックな繋がりを持つと指摘した。
こうした上で、ミツタキス氏は「大英博物館に所存するパルテノン神殿の彫刻群は、アテネのアクロポリス博物館に返還されるべきだ」との考えを表明した。
ミツタキス氏によると9月、彫刻群の返還に向け、ユネスコの政府間委員会によって重要なステップが踏まれたという。
ミツタキス氏は「そこでは『政府間の問題であり、パルテノンの彫刻群を返還する責任は完全に英国政府にある』と認める決定が満場一致で採択された。英国はギリシャと誠実な対話を始める必要がある」と主張した。
また、ミツタキス氏は、2021年はギリシャ独立戦争開始から200周年となることについて言及し、「パルテノンの彫刻群が生まれた場所へ戻ってくるのにこれほど最良な時はない」と語った。
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