研究者は、3歳から12歳の孫が少なくとも1人はいる50人の女性を選定し、彼女たちの脳の働きを血流動態反応を視覚化する特殊なMRIのfMRIを使って観察した。彼女たちには自分の子と孫、さらに見ず知らずの子と大人の写真が見せられた。
この研究から、孫の姿を目にした時に、祖母の感情的共感に関わる脳の領域がより活性化することが明らかとなった。自分の子の写真を見た際には、認知的共感に関わる脳の領域が活性化した。
研究報告によれば、感情的共感とは、ある人が他人が感じていることを自分も感じることができることを示しており、一方、認知的感情とは、他人が何を感じているか、その理由はなぜかを、ある人が理解していることを示しているという。
研究者は、祖母は孫との感情的な関係が一番強いと指摘する。この研究結果は、成人した子が、親は自分よりも孫に会うことを喜んでいると感じる理由の一端を説明している。
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