アート・ニュースペーパーによれば、デューラーの作品をその米国人が購入したのは2016年。作品の製作年は1503年とされていた。
2019年デューラーの作品は、Agnewsの株主のクリフォード・ショアラー氏は2019年の時点でこの作品がデューラーのものだと見抜いていた。ショアラー氏は当時「これは今まで見た中で最も偉大な贋作か、傑作かのどちらかだ」と語っていた。
ウィーンの画廊アルベルティーナのキュレーターを務めるクリストファー・メツガー氏と大英博物館の版画・素描部門の元キュレーターのジュリア・バートラム氏は、この作品が真作と断定した。ふたりは、デューラーは『動物に囲まれてイエスを抱く聖母』(1506年頃、The Virgin with a Multitude of Animals)の制作中にこの作品を描いたとみている。
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