米ホワイトハウスによると、同国のバイデン大統領は、石油価格を引き下げるために、戦略石油備蓄から5000万バレルを放出すると発表した。米国と並行して、中国、インド、日本、韓国、英国も戦略備蓄を放出するという。
同紙のインタビューでアナリストらは、中国は今回、世界的な原油価格の下落が中国のビジネスをはじめとした利益になることを考慮し、援助を申し出ることができるが、しかし、中国は、米国の要求に盲目的に従う代わりに、独自の経済的要求に起因し、原油ストックを提供すると強調した。
中国の廈門大学付属経済・エネルギー研究センターの責任者、リン・ボーチャン氏は、ストックから原油を提供しながらも、「中国は自国の利益を最優先するべきだ」と考えている。
また、中国社会科学院の研究職員、リュー・シャン氏は、中国は自国のストックから原油を提供することで援助を申し出ることは可能だったと述べている。しかし、同氏によれば、中国は大手原油輸出国ではないことから、その規模は極めて限定的となり、同国の原油ストック自体もさほど多くはないという。
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