スプートニク記者は、ロシア人審査員でソ連フィギュアチャンピオン2冠(1963年、1965年)のアレクサンドル・ヴェデニン氏(74)に独占取材し、今シーズンの日本男子選手をどう評価するかについて見解をたずねた。
「彼らはいつだって強豪だった」
「今まで幾度も繰り返してきましたが、羽生結弦は違う星から来たんですよ。地球上の世界選手権に出てはいけないんです。だって別の惑星の人なのですから」
ヴェデニン氏はこう語る。
さらに、日本の新世代の選手をどう評価するかとの問いにヴェデニン氏は次のように答えている。
「次世代の選手たちはもう、驚きとしか言いようがありません。鍵山の出現は一切の前触れもないもので、昨年の世界選手権、そして今年のグランプリシリーズでも本当に度肝を抜かれました。ただ、ひとつだけ、これは羽生結弦選手を除いて、長年にわたって見受けられる日本の選手の特徴でもあるのですが、彼らは熱い演技でリンクをすっかり溶かし、観客の心をどこか遠くに連れ去ることができる一方で、理由もわからないまま一切を台無しにしてしまうこともできるんです。ほら、今年の鍵山選手だって。彼にびっくりさせられたのは天才的な滑りのフリーではなく、ショートでの失敗でしたよ。私の経験を全部合わせてもこれは説明がつかないのですが、こういうことが起きるんです」
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