ローマ教皇がギリシャ正教会の大主教と会談、カトリック教徒の過ちを謝罪

ローマ教皇はギリシャ正教会のイエロニモス2世大主教を表敬訪問した中で、正教徒との関係におけるカトリック教徒の過ちを認め、謝罪した。
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ローマ教皇はギリシャを公式訪問している。教皇は2016年にレスボス島訪問を訪問し、イエロニモス2世大主教と会談した際のことを踏まえ次のように発言した。
我々は今後、再び兄弟愛の喜びを分かち合い、 地中海については、我々を不安に陥れ、分断する海としてではなく、結束させる海として見ていきたい。
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教皇は過去にカトリック教徒が犯した過ちについて謝罪し、欲と権力を求める心がローマ・カトリックと正教会の交流を妨げたと指摘した。
長年にわたって毒が我々を犯し、猜疑心の種が我々を分断し、我々は交流することを止めた。私は恥じらいと共に認める。カトリック教会の決定はイエス、並びに福音書と共通する点はなく、それは欲と権力を求めたことの結果であり、そして我々の結束は分断されたのである。ここにありながら、私はあれほど多くのカトリック教徒によってもたらされた過ちに対し謝罪する必要性を感じる。
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教皇によると、この困難な時代であるからこそキリスト教徒は団結する必要があるという。

仮に我々キリスト教徒が分断されているのであれば、いかにして福音書の中に説かれた和解を世界に示すことができるだろうか。仮に我々が団結せず、仲違いしているのであれば、いかにして我々は諸民族を団結させるキリストの愛を伝えていくのだろうか。

これに対し、ギリシャ正教会のイエロニモス2世大主教はローマ教皇が移民問題に関心を払っていることに謝意を表し、教会がこの問題に対して警鐘を鳴らしていく必要性を指摘した。
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