ドイツ語放送の開始についてRTのマルガリータ・シモニャン編集長は、ドイツでの放送を要望する声は以前からずっとあったとし、世界でそれほどRTの放送を切望する国は他にないと指摘した。またシモニャン氏は「ドイツの視聴者からは非常に感謝されている。ソーシャルメディアでも、これまでになかったようなテレビ局を作ってくれたと指摘するコメントが寄せられた。ドイツ語の視聴者を失望させないよう全力を尽くしたい」と語った。
放送はドイツ語の視聴者が多数いると見られるドイツ、オーストリア、スイスなど、欧州の国々でも行われる。
RTのドイツ語放送は、2014年にオンラインとソーシャルメディア上でスタートした。現在、RT DEは、過去12ヶ月のフェイスブック上の交流頻度において、ドイツ語放送局の中で1位を占めている(Crowdtangleによる統計)。
RT DEの放送開始を前に、RTはドイツ政府およびメディアから前例のない誹謗中傷を受けた。2020年のドイツの諜報機関の活動に関するロシア内務省の報告書によれば、RTは「スパイ、その他の諜報活動」を行う団体として名指しされている。また9月にはYouTubeで、「コミュニティガイドライン違反」でRT DEの2つのチャンネルが復元できない形で削除された。
RTは世界100カ国以上で放送を行う9つのテレビ局と6カ国語のオンラインサイト、国際動画ニュースメディアRUPTLYを運営するロシアのニュース専門局。YouTubeではニュースメディアとしては世界で初めて再生回数100億回を記録している。
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