EU 2030年までに欧州全体の建物で温室効果ガス排出量を大幅削減

欧州委員会は、6年後の2027年までにEU圏内に新たに建てられる全ての公共施設でカーボンニュートラルを実現し、さらにその3年後の2030年までにはこれを新たに建てられる全ての建物で実現することを明らかにした。同委員会のサイトが発表している。
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欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)は次のような声明を表している。
「欧州の建築物は温室効果ガス排出量の36%を占めている。それは、建物のほとんどがエネルギー効率が悪く、いまだに化石燃料を主な燃料としているのが理由だ。私たちはこれに迅速に対処せねばならない。欧州がすでに気候中立であるべき2050年にまだ、現在の建物の85%以上が残っているからだ」
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シムソン委員は、低所得者はエネルギー効率の悪い家に住み、そのために請求書の支払いに苦労していることが多いと指摘し、こうした改修によって大気への有害物質の排出削減のみならず、市民のエネルギーコストの削減も実現できると語っている。
欧州委員会は先に、2022年の欧州グリーン首都賞の受賞都市として、世界で最もスレッド性の高い原子力研究センターのある仏グルノーブルを選んでいる。
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