グテーレス事務総長によると、先に世界保健機関(WHO)が公開したワクチン接種の戦略によると、年末までに世界人口4割のワクチン接種を完了し、2022年半ばまでに7割の達成が目標とされている。
この戦略は加盟各国の完全な支持を必要とするものであり、ワクチンを製造する国やワクチンの備蓄を多く持つ国次第とグテーレス事務総長は指摘した。
事務総長によると、加盟国のうち98カ国が4割の達成に失敗しているという。また、接種率が人口の10%にも満たない国が40カ国もあるとのこと。
低所得の国では接種率が4パーセント以下である一方、高所得の国で接種率はアフリカの国々と比較して8倍に達している。
現状のままいくと、アフリカで70%の人口がワクチン接種を完了するのは2024年8月と見られている。グテーレス事務総長は、接種の不平等が新たな変異株を生み続けるとし、各国が協調しない場合は人類がパンデミックに打ち勝つことはないと強調した。
関連ニュース