申請が行われたのは、妊娠継続に必要なホルモンを遮断する「ミフェプリストン」と、分娩を誘発する「ミソプロストール」の2種類。同社によれば、臨床試験で妊娠9週までの妊婦120人に投与したところ、93%にあたる112人が24時間以内の中絶に成功し、安全性にも問題がないことが確認されたという。
一方、約60%の71人が腹痛や嘔吐などの症状を訴えたほか、このうち45人が薬の副作用と判断された。また、1人が発熱や出血による貧血など重い症状が出たという。
経口中絶薬は、世界80か国・地域で承認されており、世界保健機関(WHO)は「安全で効果的」として推奨している。また、日本では専用の器具でかき出す「掻爬(そうは)法」が一般的だが、子宮内を傷つけるなどのリスクがあるとして、経口中絶薬か真空吸引法に切り替えるべきだと指摘している。
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