サリバン大使は露紙「コメルサント」のインタビューに応じた中で、次のように発言した。
我々がNATOの関連で同盟国と築いている環大西洋上の関係に対する忠誠は我々の安全保障にとって根本的な意義を持つものであり、この問題で妥協に応じるつもりはない。
また、欧州の安全保障に関する全ての政策はNATOと調整した上で決定するとも表明した。
なおロシア側が安全保障の関連で提案した交渉について、米国はNATOとロシアへのアプローチについて検討中であるとし、サリバン大使は現時点で詳細は公表できないとも指摘した。
米国側はロシアに対する懸念を議論し、ロシアの提案に応じる用意はないと強硬な姿勢を表明している。これに対しロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、欧米との協議に臨むのかとの質問に対し、ウラジーミル・プーチン大統領は可及的速やかに交渉開始する用意があると発言した点について言及した。
米国はロシアがウクライナに侵攻した場合に備え、世界経済システムからロシアを完全に遮断し、ロシアのビジネス、及び国民に大きく影響力を行使する「前例のない経済制裁」を同盟国と検討している。一方、ロシアはウクライナ侵攻の計画を否定し、自国内で部隊を自由に展開する権利があるとしている。
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