ロシア選手権では2年連続でエテリ・トゥトベリーゼ・チームのアンナ・シェルバコワ(17)、アリョーナ・コストルナヤ(18)、アレクサンドラ・トルソワ(17)が表彰台を独占。ところが昨2020年は、当時ジュニアだったカミラ・ワリエワ(15)が先輩に交じって台に上った。そして今シーズン、ワリエワはシニアに昇格し、参加したすべての大会を総なめにして優勝を果たしている。
今シーズンはアリョーナ・コストルナヤが手の怪我で大会開始前に棄権。アレクサンドラ・トルソワも今のところ世界記録とトップ3の座の両方を年少に奪われ、中間5位(74.21点)につけている。
今大会で最年長のエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(25)にとっては、ロシア選手権の出場は今回で15回目を数える。参加選手の中で唯一の1990年代生まれ。今回出場の女子18名のうち10名の生年が2006年から2007年にかけてに集中している。
SPの結果、トゥトベリーゼ・チームのワリエワ(15)が世界最高得点を更新して首位に、2位はシェルバコワ(17)、エフゲニー・プルシェンコ氏に師事するソフィア・ムラビヨワ選手(15)が3位となった。
ワリエワとムラビヨワはSPでトリプルアクセルを正確にノーミスで決めたが、シェルバコワのプログラムにはこの要素が欠けている。
シェルバコワは記者会見でトリプルアクセルについて聞かれると、「今のところ、私のトレーニングでは他の選択肢もたくさんあるので、今のところトリプルアクセルは問題になっていません」と答えていた。
こう答えながらもシェルバコワは、フィギュアに関するニュースはすべて読んでいることは認めている。ただし、自分の気分を害さないよう、抽象化して受け止めることができると語った。
今回のロシア選手権は他の部門でもサプライズが続いている。男子は若手のマルク・コンドラチュク(18)が優勝し、アレクセイ・ミーシンの教え子でベテランのミハイル・コリヤダ(26)は2位にとどまった。
アイスダンスでは、初日のジアーナ・デイヴィス/グレブ・スモルキン組(ジアーナはエテリ・トゥトベリーゼ氏の娘)の演技後、点数が発表されると、観客らは審査員らが水増し判定をしたと判断。会場はブーイングの嵐に包まれた。2人は総合2位で、オリンピック出場を目指している。
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