ジュネーヴでの会談前日、米国務長官は声明を発表し、合衆国とロシアの代表団は中距離・短距離ミサイルの合意復活に向けた基礎作りを行う可能性があるとしていた。
リャブコフ外務次官はリアノーボスチ通信の取材に応じた中で、ロシア側は合衆国との対話において北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大、及びロシアの国境付近におけるミサイル基地の建設は受け入れられないとしていたほか、NATOの同盟関係を1997年の状態に回帰させることが絶対条件であるとした。リャブコフ外務次官は次のように発言した。
ロシア連邦が目指しているものと合衆国側からの声明の間に矛盾はない。しかし、問題は相変わらず次の点にある。こうした合意が扱う規模が如何なるものなのか、そしてこれは我々の場合において、一連の主要なアスペクトのより広範な決定を構成するエレメント、一部、コンポネントとなるのか。我々はIRNFTだけを扱い、それにばかり取り組んではいられない。
NATOの不拡大というテーマに対し、合衆国側から深刻な反対があったことは驚くに当たらないとも外務次官は発言した。
「NATOの不拡大というテーマ、そしてこの点に関する法的な義務を確保することに対し、米国側から深刻な反発があったことは驚くに当たらない」、このようにジュネーブで開催された安全保障に関する交渉の結果についてリャブコフ外務次官は締めくくった。
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