新型コロナウイルス

鶏卵からコロナのワクチン 製造技術が開発

米国、豪州の研究者らがニワトリの卵から採取されたIgY免疫グロブリンを使った新型コロナウイルスのワクチンの前臨床試験および一部は第1治験を行った。
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学者らは一連の国でワクチン接種のレベルが低い理由について、薬の開発に必要な重要な成分の不足も一因と指摘している。これを解決するために、安価で有効かつ安全で製造が容易な代替が模索されている。
研究では採卵鶏にSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の受容体結合部位(RBD)を注入したところ、数週間後、卵の中に必要なレベルの抗体が生成されていることが確認された。臨床試験で、卵の中にできた抗体は点鼻薬の形で健康な人体に使用した結果、安全性、忍容性が示された。
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研究者らは、鶏卵の免疫グロブリンをベースとした点鼻薬型ワクチンは現在、検出されている全種類の新型コロナウイルスの変異株に対して有効性を発揮し、唯一、鶏卵アレルギーを持つ人を除いて、広範囲に用いることができると指摘している。
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