ストルテンベルグ事務総長はロシア・NATO理事会の会議後、これを総括した記者会見で次のように述べている。「NATOは防衛同盟であり、強制的に加盟させたことは一度もない。現段階でNATOの拡大が侵略行為であるという考えは事実に反する」
ストルテンベルグ事務総長の見解を、米国のウェンディ・シャーマン国務副長官も支持し、「NATOは防衛的な同盟であり、加盟国を守るために存在する」と強調した。
しかし、ロシアのアレクサンドル・グルシュコ外務次官は、NATOは「防衛的」性格を持つという発言に反して、実質的には戦争と介入の歴史であり、その後に残されたのは破壊された国家と数百万人の難民であると主張した。
グルシュコ露外務次官はまた、NATO拡大でロシアの安全保障は著しく損ねられたため、「発生したリスクはロシアにとって受け入れがたいものであり、我々はそれに立ち向かうことになる」と強調した。
1月12日、ブリュッセルのNATO本部で実施されたロシア・NATO理事会の会議は安全の保証を話し合う交渉の続きとなった。交渉は4時間以上にわたって行われ、ストルテンベルグ事務総長はウクライナをめぐる情勢が主な議題となったと語った。
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