トネヴィツキー氏によると、新型コロナウイルスの外側は「スパイクタンパク質(Sタンパク質)」で覆われており、これが細胞に侵入する際に役立っている。しかし、その前にSタンパク質が抗体と結合すると、Sタンパク質は活性を失い、ウイルスは細胞内に侵入できなくなる。
同氏は、「『オミクロン株』には最初の株と比べて50以上の変異があり、そのうちの30以上はSタンパク質で起きている。変異が起きている箇所の中には、細胞への侵入速度と侵入の効率性を高めるものあれば、Sタンパク質を抗体から『隠す』ものもある」と説明している。
また、オミクロン株の潜伏期間は従来のウイルス株と比べて3日間と短くなり、肺への「下降」を止め、上気道を好んで攻撃するという。
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