ポーリング博士によると、これらの兆候によって患者は自分がいったい何に感染したのかを正確に理解することができるという。博士は「咳、鼻づまり、鼻水、倦怠感は、『オミクロン株』の特徴的な症状とみられる。しかし、(別の変異株)『デルタ株』とは違い、嗅覚や味覚を失う患者は少ない。軽症のブレイクスルー感染でも、最も典型的な症状はこれまでと同じく喉の痛みだ」と語った。2021年11月末、南アフリカ共和国で新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスB.1.1.529が発見され、変異の種類が32と著しく多いことが確認された。世界保健機関(WHO)はこれをオミクロンと命名し、感染リスクが「極めて高い」ことから「懸念される変異株」に分類している。オミクロン株が既存のワクチンによる免疫を回避するかどうかは現時点では不明。ロシア国立ガマレヤ研究所、ファイザー、バイオエヌテック、モデルナの各社はすでにオミクロンに対抗するワクチン開発に着手している。関連ニュース