スイス連邦工科大学ローザンヌ校のヒューバート・ジロー氏が主導する研究者らがバイオマスの光熱分解の新しい方法を開発した。研究者らは、バイオマスにキセノンランプを短時間照射し、これにより、バイオマスを合成ガスおよびバイオチャーに変換する光熱化学反応がただちに発生した。
研究者らは、新しい方法を、バナナおよびオレンジの皮やトウモロコシの穂軸、コーヒー豆、ヤシの実の殻といったさまざまな原料を使って試験した。はじめに原料は105度で24時間乾燥され、細かく砕かれた後にふるいにかけられ、粉末化された。この粉末にキセノンランプが照射された。
研究に参加したバーブナ・ナガー氏は、「乾燥バイオマス1キログラムあたりで約100リットルの水素と330グラムのバイオチャーが生成される。これは初期分量のおよそ33%にあたる」と語った。
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