男性は7年前、足を怪我した雛を発見。親鳥に捨てられたのだと考え、一時的な手当を施した。
しかしその後、雛は男性が操縦するボートを追いかけるようになった。ついにはボートの後方部分に乗ってくるようになったことから、男性は雛の手助けをすることを決心。「カイル」と名付けたが、飼育はせず、ただその成長を見守ることにした。
こうして時が過ぎ、カイルが成鳥になったある時のこと。カイルはボートに並走するように低空飛行を始めた。
突然の出来事に驚く男性を横目に、カイルはその後何度も同じことを繰り返すようになったという。
男性はカイルについて「2機の飛行機が並走飛行するのと似ています。例えるなら『ウイングマン』みたいなものでしょうか」と語っている。
また、カイルはその後つがいを見つけ、2匹のヒナを産んだ。しかしそれでも男性のもとを離れることはなく、今では家族4羽でボートの回りを飛んでいるという。