ロシアの宇宙機関ロスコスモスとCNSAは、2021年6月、ロシアのサンクトペテルブルクで開催された宇宙探査の国際会議「GLEX–2021」で、国際科学研究ステーション(月面基地)のロードマップのプレゼンテーションを行った。
明らかになっているところによれば、基地の建設は2035年までに完了する計画で、まず2026年から2030年の間に、月面着陸および貨物輸送の技術開発および月面土壌サンプルの採取と持ち帰りという2つのミッションが予定されている。さらにブルームバーグによれば、2031年から2035年にかけて、ロシアと中国は月面と月周辺の軌道上に通信システムを設置するほか、エネルギー設備、研究施設などを作る。
また記事によれば、ロスコスモスとCNSAは、月の表面を探査するのを目的とした探査車と月面ロボットを月面基地に送り込む。さらに中国は2020年末までに、月への有人宇宙飛行を可能とする超大型ロケット「長征9号」の試験打ち上げを目指し、一方のロシアは超大型ロケット「エニセイ」の開発を計画している。また両国ともに、次世代ロケットの開発を積極的に進めている。ブルームバーグは、今後、計画にはロシアと中国以外の国も参加する可能性があると伝えている。
宇宙開発における中国の成功が、米国の優位的立場を揺るがせる可能性があるというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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