英ウェールズ・スウォンジー大学のサーパー・サープ教授(化学工学)が実験で使い捨てマスクを水中に入れると、マスクからプラスチックと鉛、カドミウム、銅、さらにはヒ素などの重金属のマイクロ・ナノ粒子が放出されたという。
サープ氏はこの研究結果に驚いており、これらの物質が人体に及ぼす影響を「有害な時限爆弾」と表現した。同氏によると、プラスチックやシリコンなどのナノ粒子は非常に小さいので、細胞壁を破壊し、DNAを傷つける可能性があるという。使い捨てマスクは他のゴミとともに水路に入り込み、放出されたナノ粒子が飲料水を汚染し、人体に入り込む恐れがある。