ブリンケン国務長官は外相協議を中止した理由として、ウクライナに対する軍事侵攻が始まった状況で協議を行うことには意味がないとコメントした。米国はこの点について同盟国、パートナー国に諮ったところ、全ての国がこれに同意したという。またロシアが外交プロセスの参加国であることを装いながら衝突の道を突き進むことは容認しがたいと表明した。
国務長官によると、ロシアが目指しているのはウクライナのNATO加盟阻止だけでなく、ウクライナの完全な征服だという。共同記者会見でブリンケン国務長官は次のように発言した。
プーチン大統領が目指しているのは、ウクライナの完全な征服、ロシア帝国の復権であり、控えめな言い方をすれば、それは影響圏の回復であり、さらに控えめな言い方をすれば、それはロシアを取り囲む国々の完全なる中立化を意味する。
米国は外交の用意ができているとしつつも、ロシアもまた外交に応じる用意があることを真剣に表明する必要があると指摘した。