薬剤耐性に関するグローバル・リーダーズ・グループは3日、川に廃棄物となって流入する抗生物質の量を削減するよう世界に向けて呼びかけた。バルバドスのミア・アモール・モットレー首相とバングラデシュのシェイク・ハシナ首相が共同議長を務めるこのグループには、国家元首、政府の閣僚、民間企業や市民社会のリーダーが参加している。
同グループはこの日、抗生物質による汚染対策に関して3つの提案を発表した。一つ目は、抗生物質による汚染を管理・監視するために、汚染の基準を国ごとに策定すること。2つ目は、訓練を受けていない医療従事者の下にある抗生物質の使用を削減、またはそういった行為をなくすことを目指した法律を施行すること。3つ目は、農業分野で使用される抗生物質を処理・管理するための基準を導入すること。
同グループは、抗生物質による汚染の把握と管理は全世界の国々にとって優先されるべき事柄であり、対策を設けなければ、人間、動植物の健康と環境に悲惨な結果をもたらすと指摘している。
CNNによると、72カ国中の711河川の65%から抗生物質が検出され、バングラデシュの河川では皮膚や口内の感染症に用いる治療薬メトロニダゾールの濃度が安全基準の300倍に達していた。
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