天文学者のビル・グレイ氏は、グリニッジ標準時4日12時25分に月の裏側で衝突が起こると予測していた。重さ4トンの物体の速度は時速約9300キロで月に衝突したため、直径10〜20メートルのクレーターができたはずだという。
グレイ氏は当初、月に衝突するのは米スペースXのロケットとの見通しを立てていたが、その後、中国国家航天局の月探査計画の一環として2014年に月探査機「嫦娥5-T1」の打ち上げに使用されたロケットの3段目である可能性があると伝えた。
中国はロケットについて、地球の大気圏に再突入して燃え尽きたと発表したが、グレイ氏はずっと後に打ち上げられた同名の2番目のロケットが月に衝突したと主張した。