ブリンケン国務長官は9日、ワシントンで行われた英国のエリザベス・トラス外相との共同記者会見を行い、「我々にできることは、プーチン大統領への圧力を強化し、ウクライナへの支持を増大させ、我々すべてが望むこと、すなわち、ウクライナの独立とプーチン大統領の敗北を成し遂げるために引き続き並々ならぬ努力をすることだ」と語った。
ブリンケン国務長官は、ウクライナでどんなに短期的な戦術的利益を上げようとも、ロシアは「戦略的敗北」に苦しむだろうと指摘した。また、「戦いに勝つことはできても、それは戦争に勝つこと意味するわけではない。都市を制圧することはできても、住民の心を奪うことはできない」と述べた。
ロシアのプーチン大統領は、先月24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと発表。プーチン大統領によれば、これに向けて「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を実施し、ウクライナ東部で「民間人に対する虐殺」という罪を負うすべての戦争犯罪者を裁判にかけることが計画されている。
ロシア国防省は、ロシア軍は軍事インフラおよびウクライナ軍のみを攻撃しており、一般市民を全く脅かしていないとした。ロシア軍の支援を受け、ドネツク人民共和国(DPR)およびルガンスク人民共和国(LPR)の一団は攻撃を進めている。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
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