日経新聞によると、「サハリンの権益を巡る立ち位置は日本と欧米で大きく異なります」。商社のエネルギー担当者が3月上旬に経済産業省に提出した文書には、「早期退出は危険で、中国の利益になる」と書かれているという。
サハリン2で生産される液化天然ガス(LNG)の約60%は日本への輸出分となっている。
「サハリン2」は、ロシア初のLNGプラントで、2009年に稼働を開始した。最初の2本の生産ラインでは、年間約1160万トンのLNGを生産することができる。
サハリン2のカーボンニュートラルな液体天然ガスの初ロットが昨年11月に日本に輸送された。
サハリン2のオペレーターは、サハリン・エナジーで、ガスプロム社が50%プラス1株、ロイヤル・ダッチ・シェルが27.5%マイナス1株、三井物産が12.5%、三菱商事が10%の株を保有している。
英石油大手BPやシェル、ノルウェーのエネルギー大手エクイノール、オーストリアのエネルギー大手OMV、米石油大手エクソンモービルなどがすでにロシアからの撤退を表明している。
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