ノースウェスタン大学は健康な成人20人を被験者に選び、一晩は真っ暗な部屋で寝てもらい、次の日は街灯の光が部屋に差し込んだくらいの、落とした照明の部屋で寝てもらった。
専門家らの評価では、人間は瞼を閉じていても光の5~10%はキャッチすることができる。数値としては大きくないものの、これだけの光でも睡眠の質を十分に妨げられてしまう。
その結果、細胞の再生が行われる睡眠相が短くなったため、心拍数の上昇、インスリン抵抗性の上昇、神経系の働きの乱れ、血圧上昇が認められた。部屋の明かりはメラトニンレベルを低下させるほどではなかった。
科学者らは、常にそのような状態で睡眠をとる場合、健康を害する恐れがあると指摘している。
科学者らは、就寝の2時間ほど前から照明を落とし、夜間は照明やテレビをつけっぱなしにせず、カーテンをきちんと閉め、スリープマスクなどの使用を推奨している。
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